分 類 | バッタ目 |
科 名 | キリギリス科 |
体 長 | 17〜27mm |
時 期 | 6〜10月 |
分 布 | 北海道〜九州 |
場 所 | 湿った草地 |
鳴き声 | シリリリリ |
ヒメギスは「バッタ目キリギリス科」に属する昆虫で、キリギリスに似ていますが、その小柄な体から「姫」という名前が付いています。一般的には黒褐色の体色を持ちますが、まれに緑色の個体も見られます。いずれの場合も、胸部の後ろにある白いフチ取りが特徴です。
成虫は6月頃に現れ、湿気の多い環境を好むため、池の周辺や水田の畦道などに生息していることが多いです。

図鑑でしか見たことがなかったから、この緑色型を捕まえた時は、うれしかったなぁ。
目を離すとすぐに同化して、見失っちゃうからね。グッドジョブ!
ヒメギスの幼虫
ヒメギスの幼虫は、体に対して後脚が大きく、ややアンバランスな印象を与えます。幼虫期は草食性が強く、背丈の低い草地やキク科の花の上でよく見つかります。

幼虫が終齢に達すると、真っ黒で光沢のある体になりますが、成虫になると逆にまた茶色っぽくなります。

ヒメギスの飼い方
4月後半に田んぼで体長1cmにも満たないヒメギスの幼虫を捕まえ、成虫になるまで育てました。幼虫の翅(はね)がなかなか伸びなかったため、「コバネヒメギスではないか」と思っていましたが、6月には最後の脱皮を終え、無事翅の長いヒメギスに成長しました。

成虫になると肉食性が強まり、共食いをすることがあるという知識は得ていたのですが、実際に共食いを目の当たりにすると、やはりショックでした。普段は主にナスを餌にしていましたが、動物性の餌として腐りにくい煮干しも合わせて与えてもよかったかもしれません。
最終的には交尾を確認し、産卵まで見届けました。用意していた土を使わず、敷いていたキッチンペーパーに多くの卵を産みつけていました。こちらがヒメギスの卵です。

あんなに小さかった幼虫が成虫になった時は感動したなぁ。
パパは終齢の真っ黒な体の時が好きだったな。漆黒の馬みたいで。
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