分 類 | バッタ目 |
科 名 | キリギリス科 |
体 長 | 45〜52mm(♂)/47〜58mm(♀) |
時 期 | 6〜10月 |
分 布 | 北海道、本州、四国、九州 |
場 所 | 丈の高い草、樹上 |
鳴き声 | ジーー |
ヤブキリは「バッタ目キリギリス科」に属する昆虫で、その名前は「藪に住むキリギリス」という意味から来ています。非常に肉食性が強く、自分よりも大きなセミやカマキリを捕食することでも知られています。成虫の活動時期は6月〜10月にかけてで、雑木林周辺の丈の高い草むらや樹上に生息しています。
体色は緑色で、背中には褐色の筋が入っており、翅(はね)を含めた全長は45〜58mmとかなり大型になります。褐色型の個体もいるようですが、まだ見たことはありません。
翅には葉脈のような模様があり、これが樹上での擬態に役立っています。顔つきはキリギリスと比べると、ややほっそりとしています。

こちらの個体はメスのため、産卵管が大きく突き出しています。

ヤブキリの幼虫
幼虫のうちは、主に花粉や花弁を食べるため、タンポポやハルジオンなどのキク科の花の上で見かけることが多いです。触覚が長く、脚も幼虫のうちから大きくがっしりとしています。
キリギリスの幼虫と似ているため混同されがちですが、キリギリスの幼虫が背中に二本の線を持つのに対して、ヤブキリの幼虫には一本の線しかありません。これがキリギリスとヤブキリを見分けるポイントとなります。
この個体は4月の後半に公園で捕獲し、その後成虫になるまで飼育しました。


成虫になると通常6回の脱皮を経て、主に樹の上で生活するようになり、肉食性が強まります。前脚には「スパイク」と呼ばれる鋭いトゲが付いており、この部分で獲物をがっしりと捕えます。まだ遭遇したことはありませんが、セミなどの大型昆虫やカエルも捕食すると言われています。
鳴き声は「ジーー」や「シキシキシキ」などで、地域によって鳴き声が異なります。以前飼育していた時も、夜には翅を立てて「ジージー」と大きな声で鳴いていました。
ヤブキリは昆虫界最強と言われているよ。
家で飼っていた時は大人しかったから、パパはあまり獰猛なイメージはないんだよね。
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