分 類バッタ目
科 名バッタ科
体 長40〜60mm
時 期秋〜初夏
分 布本州〜南西諸島
場 所草地、林のへり
鳴き声ジャジャジャッ

ツチイナゴは「バッタ目バッタ科」に属する大型のバッタで、その名の通り全身が土色をしています。メスは6cm前後に成長し、一瞬トノサマバッタと見間違えることもありますが、トノサマバッタよりも細身で複眼に縦じま模様があるため、簡単に識別できます。

9〜10月に成虫になり、本州では唯一成虫のまま越冬します。昆虫が少ない寒い時期に初めて見つけた時は驚きましたが、休耕田の稲の根元などで冬を乗り切りるようです。幼虫の間は緑色ですが、成虫になると褐色になります。これは冬の枯れ草に紛れるための保護色だと考えられています。

ツチイナゴの幼虫

1枚目の写真は5月頃のものです。5mm程度しかなく、子どもが「ツチイナゴの幼虫だ!」と持って来たのですが、老眼のためよく見えませんでした。

ツチイナゴの幼虫
ツチイナゴの脱皮

脱皮しながら少しずつ大きくなります。写真を撮るまで体にこんなにたくさんの黒点があるとは知りませんでした。

ツチイナゴの幼虫

夏頃には随分ツチイナゴらしくなります。

ツチイナゴ(幼虫)

ツチイナゴの飼育

ツチイナゴは11月後半の寒い時期に捕まえ、次の年の夏頃まで飼育していました。マメ科のクズの葉を好んで食べるというので、しばらくはクズが生えている近くの池に通っていました。ナスもよく食べます。

その後5月に産卵し、夏を前に最終的に逃がしてあげました。飼育下というのもありますが、バッタとしては長生きな方ではないかと思います。

ツチイナゴの飼育方法

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