分 類 | バッタ目 |
科 名 | キリギリス科 |
体 長 | 55〜65mm |
時 期 | 10月〜6月 |
分 布 | 北海道〜南西諸島 |
場 所 | 水田の土手、草地 |
鳴き声 | ジー |
クビキリギスは「バッタ目キリギリス科」に属するバッタで、成虫のまま越冬する珍しい種です。その体は細長く「クサキリ」にも似ていますが、クビキリギスの頭部はより鋭い三角形に尖っているのが特徴です。また、クサキリが夏に見られるのに対し、クビキリギスは春に鳴く虫として知られています。

名前の由来は、赤い口元と強力な顎の力にあります。一度噛みつくと、首がちぎれても離さないことから「首切り」の名が付けられたとされています。細長い体をしているため、緑色型・褐色型のどちらも少し目を離すと、周囲の草に溶け込んで見失ってしまいます。

クビキリギスの幼虫
クビキリギスの幼虫は、成虫に非常によく似ており、頭の先まで真っすぐに伸びた体と長い触覚が特徴です。

クビキリギスの飼い方
5月頃に捕まえたクビキリギスを3か月ほど飼育し、産卵を確認した後に逃がしました。ナスも食べていましたが、特にイネ科の若い実を好んで食べていました。
よく見ると、クビキリギスの顔にはどこかユーモラスな表情があります。キリギリス科特有の翅(はね)を立てて「ジー」と鳴く様子も観察しました。


産卵は飼育ケース内に挿した植物の茎に産み付けていました。それ以降ベランダのビオトープで幼虫を見かけるようになりましたので、無事に次の世代に繋がったのかもしれません。
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